Microsoftでの認証設定

(2022.09.08改訂)
IDプロバイダー「Microsoft Azure AD」にアプリケーション「CYPOCHI AIR」を登録する手順を説明します。


準備

  1.  当社から送付させて頂きました「CYPOCHI AIR 外部認証(AzureAD)のご利用にあたって」のWord文書。
  2.  お客様の AzureAD にアプリケーションを登録できる Microsoft アカウント。

注意事項

当マニュアル内のスクリーンショットはMicrosoft Azure AD 側の仕様変更により、変更されている場合がございます。
Azure AD の詳細については、Microsoft の公式ドキュメント等をご参照ください。

【参考】クイック スタート:Microsoft ID プラットフォームにアプリケーションを登録する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/develop/quickstart-register-app

【参考】クイック スタート:Web API にアクセスするようにクライアント アプリケーションを構成する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/develop/quickstart-configure-app-access-web-apis

【参考】アプリに省略可能な要求を提供する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/develop/active-directory-optional-claims

1.ディレクトリ(テナント)を選択する

アプリケーション「CYPOCHI AIR」がアクセスできるようにするディレクトリ(テナント)を選択します。


1.Azure portal にサインインします。

2.複数のディレクトリ(テナント)にアクセスできる場合は、トップ メニューの [設定] をクリックして、[ポータルの設定] 画面を開き、
  [ディレクトリとサブスクリプション] フィルター を使用して、アプリケーションを登録するテナントに切り替えます。

3.Azure portal ホーム画面で、Azure サービスから[Azure Active Directory]を選択します。

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4. 既定のディレクトリまたは選択したディレクトリの [概要] ペインが表示されます。
  表示れている [テナントID] をクリップボードにコピーし、
  「CYPOCHI AIR 外部認証(AzureAD)のご利用にあたって」の(カ)テナントIDに貼り付けてください。

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2.アプリケーションを登録する

選択したディレクトリ(テナント)にアプリケーション「CYPOCHI AIR」を登録します。

1.左側のメニュー [管理] から [アプリの登録] を選択し、[新規登録] をクリックします。

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2.アプリケーションの登録画面で、以下を指定します。

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名前(アプリケーションの表示名)任意の文字列を指定できます。推奨は「CYPOCHI AIR」です。
サポートされているアカウントの種類アプリケーションを使用できるユーザーを指定します。
通常は、「この組織ディレクトリのみに含まれるアカウント(既定のディレクトリのみ‐シングルテナント」を選択します。
リダイレクトURI(省略可能)ここでは何も入力しないでください。
※リダイレクトURI は、次のセクションで構成します。

3.ボタン [登録] をクリックして、初期のアプリ登録を完了します。
  登録したアプリの [概要] ペインが表示されます。
  表示された [アプリケーション(クライアント)ID] をクリップボードにコピーし、
  「CYPOCHI AIR 外部認証(AzureAD)のご利用にあたって」の(キ)クライアントID欄に貼り付けてください。

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3.リダイレクトURI を追加する

選択したディレクトリ(テナント)にアプリケーション「CYPOCHI AIR」を登録します。

1.左側のメニュー [管理] から [認証] を選択し、[プラットフォームを追加] をクリックします。

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2.表示された [プラットフォームの構成] パネルで、[Webアプリケーション] から [Web] をクリックします。

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3.表示された [Webの構成] パネルで、以下を指定します。

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リダイレクト URI「CYPOCHI AIR 外部認証 申請書(AzureAD)」に記載された(イ)リダイレクトURI をコピーして貼り付けてください。
フロントチャネルのログアウト URL(省略可能)何も入力しません。
※アプリケーション「CYPOCHI AIR」は、シングルサインアウトに未対応です。
暗黙的な許可およびハイブリッド フローチェックボックス「IDトークン(暗黙的およびハイブリッドフローに使用)」のみオンにしてください。

4.ボタン [構成] をクリックして、保存します。


4.リダイレクトURI を追加する

資格情報として「クライアントシークレット」を登録し、アプリケーション「CYPOCHI AIR」が使用できるようにします。

1.左側メニュー [管理] から [証明書とシークレット] を選択し、[新しいクライアントシークレット] をクリックします。

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2.表示された [クライアントシークレットの追加] パネルで、以下を入力します。

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説明このクライアントシークレットの説明を任意の文字列で入力してください。
例「令和5・6年度資格情報」を入力。
有効期限プルダウンリストから選択して有効期限を指定してください。
例「24か月」を選択(Microsoftでは、クライアントシークレットの有効期間を2年以下に制限しています)。
3.ボタン [追加] をクリックして、保存します。
  追加したクライアントシークレットが表示されます。

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表示された [値] をクリップボードにコピーし、「CYPOCHI AIR 外部認証 申請書(AzureAD)」の(ク)「クライアントシークレット」に貼り付けてください。
同様に、[シークレットID] をクリップボードにコピーし、「CYPOCHI AIR 外部認証 申請書(AzureAD)」の(ケ)「シークレットID」に貼り付けてください。
また、表示される「有効期限」を、 「CYPOCHI AIR 外部認証 申請書(AzureAD)」の(コ)「シークレット有効期限」に記入してくいださい。
 
【注意1】クライアントシークレットは、『トークンの要求時にアプリケーションが自身のIDを証明するために使用する秘密の文字列です』。
シークレット値は、この画面を閉じると、非表示になります。登録直後に表示される値を必ず保存してください。
シークレット値を保存し損ねた場合は、当該クライアントシークレットを削除して、新しく追加し直してください。
 
【注意2】クライアントシークレットには、有効期限があります。
有効期限に到達する前に、新しいクライアントシークレットを追加して、当社に値とIDを通知してください。


5.オプション要求を追加する

Microsoft ID プラットフォームからアプリケーション「CYPOCHI AIR」に送信されるトークンに含めたい要求を指定します。
 
1.左側メニュー [管理] から [トークン構成] を選択し、[オプションの要求の追加] をクリックします。

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2.表示された [オプションの要求の追加] パネルで、ラジオボタン [トークンの種類] の [ID] を選択します。

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3.表示された [要求] の一覧から、次の項目のチェックボックスをオンにします。
emailこのユーザーが持っている場合は、ユーザーのアドレス可能メール
family_nameユーザー オブジェクトで定義されているユーザーの姓、名字、家名
given_nameユーザー オブジェクトで定義されているユーザーの名またはファーストネーム
onprem_sid
オンプレミスのセキュリティ識別子(CYPOCHI AIR では未使用ですが将来の利用に備えて指定します)
4.ボタン [追加] をクリックします。

5.次のメッセージが表示されたら、 チェックボックス「Microsoft Grapf email, profile のアクセス許可を有効にします」をオンにします。

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6.ボタン [追加] をクリックして、保存します。追加したオプション要求が表示されます。

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6.アクセス許可を追加する

アプリケーション「CYPOCHI AIR」が Microsoft Graph API にアクセスできるように構成します。
 
1.左側メニュー [管理] から [APIのアクセス許可] を選択すると、「構成されたアクセス許可」が表示されます。

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2.[アクセス許可の追加] をクリックします。

3.表示された [API アクセス許可の要求] パネルで、[Microsoft API ] を選択し、[Microsoft Graph] をクリックします。

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4.[委任されたアクセス許可] (アプリケーションは、サインインしたユーザーとして API にアクセスする必要があります)をクリックします。

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5.表示された [アクセス許可] の一覧の中から、次の項目のチェックボックスをオンにします。

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6.ボタン [アクセス許可の追加] をクリックします。

7.この4項目のアクセスは [管理者の同意が必要] が [いいえ] ですが、[既定のディレクトリに管理者の同意を与えます」をクリックします。

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8.確認メッセージが表示されたら [はい] をクリックします。

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9.[構成されたアクセス許可] の [状態] に、[既定のディレクトリに付与されました] が表示されます。

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7.アプリのロゴを登録する

 アプリケーション「CYPOCHI AIR」のロゴを登録し、同意画面等に表示されるようにします。
 
1.次のロゴ画像を右クリックし、「名前を付けて画像を保存」しておきます。
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2.左側メニュー [管理] から [ブランド化とプロパティ] をクリックします。

3.表示された [ブランド化とプロパティ] パネルで、項目「新しいロゴのアップロード」のフォルダアイコンをクリックして、上記で保存したロゴファイルを指定します。

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4.ボタン[保存] をクリックします。

結び

以上で、AzureAD側の設定が完了です。
ご記入いただきました「CYPOCHI AIR 外部認証(AzureAD)のご利用にあたって」(Word文書)をサイポチ社にご提出ください。
サイポチ社開発環境にて組み込みテスト後、日程調整のうえ、貴学環境に反映させていただきます。
※サイポチ社が利用できる貴学AzureADテナントのテスト用ユーザーをご用意いただき、上記文書にご記入ください。

なお、AzureADテナントに登録したアプリケーションは、既定ではテナントに正常に認証されたすべてのユーザーが利用できます。
AzureADの特定ユーザーまたはグループにのみ、アプリケーション「CYPOCHI AIR」の利用を制限する場合は、下記の手順をご参照ください。

【参照】Azure AD アプリを Azure AD テナントの一連のユーザーに制限する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/develop/howto-restrict-your-app-to-a-set-of-users

以上